【MTX50R ステムベアリング オーバーホール】
ステム部の給脂をする為、オーバーホールを行いました。
メーカーの手順だとフロントホィール及びフロントフォークの着脱が必要ですが、
自分の場合、敢えて取り付けた状態で作業を行いました。
但し、この手法はリジットでステップ部を浮かせて、エンジンガード下に工具箱を入れて
フロントを浮かせていますが、作業過程で工具箱を蹴飛ばして着地出来る様にした事で
出来る手法ですので、即時に着地させる事が出来ない人は、フロントフォーク及びホィール
の着脱作業が必要です。
給脂した感触ですが、ハンドルの切れが非常に軽くなりました。
【事前準備】
29mmソケットレンチ
10mmスパナもしくはレンチ
パーツクリーナー
シリコングリス
プラスドライバー
【作業】
いつもの様にリジットラックとケースでフロントを浮かせます。
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ハンドルを固定しているボルト4本を外します。
フロントカウルの下のビスを外して、カウルを撤去します。
メーターを取り外します。
ヘッドライトを外します。
ライトステーを取り外します。
トップブリッジのボルトを外して、ハンドルを手前に移動します。
トップブリッジの大型ナットを外します。
特殊ナットを外します。
この時、ボールベアリングを紛失しやすいので注意して下さい。
ボールは全部で21個あります。
グリスが固まってグリスとしての機能を果たしていません。
まるで固まり損なったボンドみたいな状態ですので、パーツクリーナーで洗浄します。
ボールを入れてパーツクリナーを多めに噴射してグルグル回すと綺麗に落ちます。
トップ部も同じ状態ですので、同じくパーツクリーナーで洗浄します。
ステムを下に落としますがトップ以上にボールを紛失しやすいので注意して下さい。
こちらもボールが21個あります。
シリコングリスを多目に塗りつけてボール21個を円になる様に配置します。
グリスの粘着力でボールが落ちる事はありません。
この後、ステムを上側にグィッと押し上げて、フロント部を着地させます。
トップブリッジ部も同じ様にシリコングリスを多目に塗りつけて
ボール21個を配置します。
テーパを取り付けてから特殊ナットで締め付けます。
ここまで来たら、あとは外した逆の順番で取り付けるだけです。
それではチャレンジされる方は、がんばって下さい。